GPSは、周回軌道衛星からの信号を用いて地球上の位置を推定するシステムです。GPSシステムとは、iPhoneに搭載されているチップと、地球上空の衛星のことを言います。
- GPS関連トラブルの例
- GPS信号を受信するための初期設定方法
- トラブルシューティングの手順
- GPSシステムの誤差
GPS関連トラブルの例
以下のいずれかに該当する場合、アクティビティが実際の移動と異なる距離を示す場合があります。残念ながら、Stravaが不足しているデータを補足したり既存データを変更することはできませんが、幸いにも、GPSデータの修復方法より精度の低いGPSデータの記録を防ぐ方法の方が多く存在します。今後同様の問題が発生しないよう、この記事に記載するトラブルシューティングの手順をご参照ください。
- GPSドリフト:GPSトラックが道から外れている場合。ルートは概ね道の形状に沿っていますが、精度はかなり低くなります。
- GPS信号の喪失: GPS信号が失われ、後から受信が再開された場合。信号喪失の前後の地点は、実際にはもっと時間が経過していたとしても、通常の二つの地点と同様に扱われ、直線で繋がれてしまいます。
- GPSマルチパス:「不安定な 」GPSトラックは、アクティビティにおいて、実際の移動より長い距離を記録することがあります。これは、反射によりGPSトラックが「ジグザク」になると、それぞれの地点が直線でつながれるためです。
GPS信号を良好に受信するための初期設定方法
迅速な受信と高精度の位置推定を可能するには、以下の情報を提供する必要があります。
- 見晴らしの良い、広範囲の空が必要です。 スマートフォンと空の間に障害物があると、信号強度に悪影響を及ぼす可能性があります。例えば大きな木は明らかに障害物ですが、ポケットやリュックサックでさえ、非常に弱い信号では問題を引き起こしかねません。
- そして、衛星からの信号に波長を合わせる時間 も必要です。信号取得時間を改善するには、デバイスを1つの場所に固定して置き、デバイスのデータ通信が有効になっていることを確認します。これにより、スマートフォンのGPSがおおよその位置情報を得ることができます。完全な晴天であっても、状況によっては、GPS信号の受信に成功するまでに数分かかることがあります。
iOSデバイスのGPS関連トラブルを調査する際の手順
- デバイスを再起動します。
- 位置情報サービスをオフ > オンにします。
- 記録開始前に、開いている他のアプリをすべて閉じ、アクティビティ中に他のアプリを開いた場合は、後からStravaアプリに戻ります。
- アクティビティを開始する時に、デバイスがWiFiネットワークに接続されていないことを確認します。
- 晴れ渡っていて遮るもののない空が見える状態でStravaを開き、「GPS信号取得」 というメッセージが表示された場合でも、通常より数分多く待ってからアクティビティを開始します。
- GPSリセットを実行します:
- ホームボタンをダブルタップすると、現在実行中のすべてのアプリ画像が表示されます。すべてのアプリ画面を上にスワイプして閉じます。
- 設定画面を表示し、機内モードをオンにします。
- その後、設定 > 一般 > リセットと進み、「ネットワーク設定をリセット」を選択します。(WiFiパスワードの再入力が必要となります。)
- デバイスがリセットされたら、設定 > プライバシー > 位置情報サービスと進み、オフ > オンにします。
- その後、設定 > プライバシー > 位置情報サービス > システムサービスと進み、時間帯の設定をオフにします。
- 一部のデバイスには、バッテリー消費量を減らしてシステムパフォーマンスを向上させるために、GPSサービスを無効にしたり、バックグラウンドのアプリを終了させるアプリがインストールされている場合があります。このカテゴリーのアプリの例としては、「Advanced Task Killer」や「JuiceDefender」などがあります。Stravaが長時間バックグラウンドで動作している時にもGPS情報を受信できるよう、これらのアプリを無効にするか、設定を変更してください。
- 最終確認の手順
- Stravaアプリを使って、10分間の記録を試しましょう。デバイスが完全に動かない状態にして、視界の開けた空の下で信号を検索します。
- この方法で有効な位置推定ができない場合は、GPSが他のアプリで機能するかどうかを確認します。GoogleマップやWaze、Appleのマップ等のナビゲーションアプリではなく、他のフィットネス・トラッカーアプリをご利用ください。ナビゲーションアプリは、携帯電話の中継塔を使ってユーザーの位置を既知の道路やトレイル上に移動させるため、GPSが完璧に機能しているかのように錯覚させることがあります。Stravaや他の多くのフィットネスアプリはこのような動作はせず、GPSのみを使用して位置情報を確認しています。このため、Stravaがユーザーの位置情報を特定するのに苦労している時に、他のナビゲーションアプリでは簡単に見つかるということも起こりえます。
GPSシステムの誤差
GPSシステムとは、デバイスに搭載されているチップと、地球上空の衛星のことを言います。そのため、デバイスが以前と同じ場所にあり、同じ設定であったとしても、その日によって動作が異なる場合があります。通常、デバイスは正確な位置推定を得るために、5機程度の衛星から信号を受信する必要があります。衛星の位置、気象パターン、地球の外部大気圏の性質など、GPSシステムにはユーザーによる直接のコントロールや予見が不可能な多くの事象の影響を受けるため、誤差の原因を特定することは困難です。お手持ちのデバイスのGPSを使用する最適な方法を判断する前に、上記のすべての確認事項を十分に試すことをお勧めします。
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